お客さんが「ありがとうございます。」と自分に向かって言って下さいました。認知症のその方は同じ年、若年認知症です。訪問し、初代の水戸黄門のテレビ再放送2人で見ていましす。(奥さんと実は3人です。)面白く、今日続きが見たい(笑)、お客さんまた、おいで・・と。水戸黄門が日本人に人気の意味がわかります。眠れた悪を倒すのです。それも、殺し合いなくですね。印籠だけです。スカッとします。

この方。17歳で大きな交通事故し、急死に復活されたようです。その話題をこちらから「○○さん、交通事故してもいのち助かったね・・・。おぼえている?」と聞くと、うなずき、「ありがとうございます。」と私に向かって言いました。ええ、とびっくりしそして、感謝とはこういう状態であることが瞬時にわかりました。表現が難しいのですが、自分にはわかりました。死んでいたかもしれない、いのち、ここにあることへの感謝とでもいいましょうか・・・。

いつもニコニコ笑って、自分を向かえて下さいます。喜びがそのまま伝わります。認知症の症状も見守りが欠かせないのですが、年上の奥さんよく面倒みています。理由のひとつが分かりました。たぶん、朝起きた時、結婚以来、ずっと奥さんの肩もんだり、マッサージしているのです。今もです。ああ・・スキンシップがある。自分も肩もんでくれます。上手なのですよ。「ありがとうございます」です。