午前中、ヘルパーより自宅に行っても本人さんが出てこないとの連絡、まあ、いつもの事のようですが、一人暮らしでもあり、頻回に電話しましたが応答がありません。遠い親戚は、奈良です。夕方に連絡し、何かの手段で家の中に入り安否確認をしたいのですが・・・自宅の鍵は誰ももっていません。救急で突入したい旨伝えますと今から行きますとの事、担当のケアと19:30に自宅へ行き、家族さん到着し119番していただきました。

キチンと住んでいる方で家全て施錠していて、最後は2階へはしごで登り窓を割り、施錠を開け突入です。消防の方の軽業に見入っていました。救命世界一です。救急連絡している時から初動で動いているので、ものすごい早く現場到着でした。寝室に鍵までかけていたので、またそこでも壊す作業です。ベッドの中で眠るようにお亡くなりになられていました。後ろを振り返る間もなく警察官が立っていました、準備いいですね。

救急隊撤収です。現場の隊長さんが一言「大往生です。早く発見できて、大往生です。」と言って下さいました。たぶんですが土曜日の昼にヘルパーが入っていますのでそれ以降の夜のことです。そうです、大往生なのです。寝ている間、痛み、苦しみもなくです。みなポックリ逝きたいといいますが、まさにです。隊長さんの一言心に響きます。

型どうり刑事さんが来て検死です。こちらは調書取られます。これからまあ時間かかるなあ~ですね。救急車は来るは、消防車は来るはで近所の人も来ます。一人の年配の女性が不安そうに尋ねてきます。ここのご主人さん眠るように亡くなっていましたとお伝えしましたら、いつも私に声かけて下さっていたのに・・・と泣いて下さいました。心通い合い、目の前にその光景が現れます。お別れはつらいですが、大往生ですとお伝えしました。人は繋がりを持ち生きている瞬間です。

自分がこの体験で感じた事は「いのち守る現場」での一言、修羅場の場で優しさを発揮できる人間、自分もそうありたいです。この方は、始めにヘルパーと行ったのも自分、最後も自分です。人生の巡りです。

追伸:刑事さん私の顔見て、どこかでお会いしましたね・・・。そうです、お会いしましたよ、別件の現場でです。刑事さんもそう、私もそう、修羅場の現場多いですからね。(ここは言ってません。)