市役所からの介護保険認定調査に立ち会いました。認知症がどんどん進んでいます。前日も徘徊したようです。本人さんは大丈夫と思い勝手に家を出ます。家族は大丈夫でない、途中で、転倒、迷子が心配です。本人は大丈夫と思っているいるところが、どうにもかみ合いません。自分は出来ないとは誰も考えないのです。

調査員の人は身体の様子を聞いて、後は、仕事を早退した、息子さんとその嫁さんが日ごろの困っている事を話します。自分は利用者さんを誘って2階へ行き、話しますが、話はちんぷんかんぷんです。これまでの経過を知っているのでなんとか、自分の頭でつじつま合わせします。そうか・・・とこちらが納得の話で、かえってこちらの頭の体操のようです。

ひとしきり話した利用者さんは、「あんたの話しは?」と水を投げてくれました。こういうところは嬉しい反応です。と聞きながら、また違う話になります。話の中身でなく、気持のオウム返しをします。そうすると、「そうそう・・・」と話しは続きます。利用者さんの中で、自分は解ってくれている良い人となり、家族が言っても聞いてくれない事、ケアマネの自分が言うとOKの事が多いです。ありがたい立ち位置です。

息子夫婦も、1時間余り、市役所の人に本人の在宅生活の難儀さを聞いてもらって、満足気でした。大変さ(介護保険では介護の手間と言います。)を訴え、知ってもらう事も大事です。疲弊しませんように・・・