ご夫婦でわが社を利用して下さっているかたの以前の職業は仕立て屋さんでした。それも相当腕のいい仕立て屋さん名前は「ぎんれい」。かの、安藤百福さんのオーダースーツを作っていました。ご用達でとても大事にしてくださったと聞きました。ご夫婦の話しで、ある方が朝、スーツを着た時「このスーツは着心地が悪い、ぎんれいさんのじゃないだろう・・・」とスーツを即着替えたという事を笑って教えて下いました。良い物は凄いです。スーツは男の仕事着、正装ですよね。今ではあまり着ませんがね・・・。

京都のタクシーに、ぎんれいと名が書いてあり、そうだ,ぎんれいって何だと、昨日、名の由来を聞きました。漢字では、銀嶺と書くそうです。ご主人が、冬の朝に六甲山を眺め、真っ白の雪山の六甲山に「銀嶺」という字を感じ、ぎんれいテラーと名付けたとお聞きしました。成程です。ご主人は川柳をいつも投稿しています。頭の体操といいますが、これで長生きしていると確信です。表現が寿命を伸ばしています。

高齢でカリエスという病気をしたり、身体の状態はすごいです。同級生がだんだんいなくなることも、寂しいようで、いつ死んでもいいとは話します。表現がいのちを支えていると分かります。病弱な奥さんととっても仲良しです。夫婦いつまでも・・と思っているのは関わるスタッフ全員です。

わが社の「かんのん」という名も、偶然にしたら良い名です。偶然ではないのでしょうがね(笑)。意味よくわかり、かんのんで生きて生きます。自分が作った会社、いのち途絶えるまで、かんのんで生きていきます。きっと、亡くなった先もかんのんですね。