表題の質問を、入院中の癌の末期の方から聞かれました。ご本人さんは「酸素」とおっしゃいます。転移性の肺がんで酸素吸入をしている方です。酸素が足りないと苦しい、酸素がないと生きていけない。私は「いのちは、ひとりのものでない、いのちはみんなと繋がっている。」と自分の考えを話しました。

ここまで、書いて、あーいのちは、空気なんだと、空気がないと生きていけない、空気は世界中にある・・・空気は繋がっています。いのちは酸素とおっしゃった意味、いのちは繋がっているという私たちの話、一致しました。凄いものですね!。今まで、長くケアすることに関わらせていただきましたが、このようなお話ができるなんて、このお客さんは86歳の田舎から出てきた自称ばあさまと言ってます。ばあさまの苦労は並の苦労ではありません。今だに要介護3の息子を一人残して入院です。

ばあさまは詩人です。爺様が亡くなった時、月曜日から土曜日まで毎日来ていた、訪問看護師さんがピタリと来なくなり、「あの人達は、動けない私達に毎日来てくれた、一陣の幸せの風だった。」と話したのです。詩人は人生を考えますね。こうゆう会話ができる方がいらしゃる。醍醐味です。能登から来ているので、面会者はいません。私は詩人と対話の楽しみで会いに行きます。ジュースの差し入れに、「気持ちが厚い。」と表現して下さいました。流石詩人です。