夜遅くに、メールがありました。娘さんからで、お父さんの親友が突然亡くなって、その事を伝えるかどうか・・・と関東まで葬儀に行くかどうか決めかねているとの相談です。生前、お互いに何かあったら必ず行くと、家族以上に強い絆で結ばれていたとお聞きしました。何とも、難しい事です。
お父さんの気性なら自分を顧みず行くことでしょう。が、車いすで全介助の状態、よく肺炎でも入院されています。娘さんの付き添いで行く事になり、ご本人、家族の負担考えると無理のような気がします。年取ったら、義理は欠く事という方が多くなりました。自分の実家の方では、「生きてるもんが先」と不義理を推奨する言葉もあります。お亡くなりになった方も、自分の葬儀に来て病気になられたらたまったものではありません。自分ならそう感じます。
別のお客さん、歩けて、身の回りの事ができる87歳の方は、今年3月に奥さんの弟さんが亡くなり、福岡まで娘と急遽、葬儀に行ったのですが、疲れた、疲れた・・・もう親戚の葬儀には行かないとバテバテでした。葬儀とはまた他の事より尋常でない状態です。そのことも伝え、後は、家族で決めて下さい。そして、今ではなくても、亡くなった方の事実は知らせることは大事と付け加えました。ショックはあるでしょうが、嘘つくと、みなが大変になります。
親友はこの世にいない、魂の世界の住人です。生きている間に誠意一杯お付き合いしたようで、心は通じている・・・この、真っ青な空が物語っているようです。