7月1日です。上半期のはじまり、セミの声が聞こえ、夏、季節の移り変わりを知ります。6月30日、ずいぶん身体弱っていた方、早朝の電話にてお亡くなりになりましたと知ります。行った時には看護師さん達が綺麗に身体を清めて下さっていました。自分は少しの化粧品を持ち、お顔を整えます。とってもいいお顔になりました。看護師さんも、到着したお医者さんもびっくりしていました。94歳べっぴんさんだったのです(笑)。
みごとにこの日を選んだという私の表現です。感が良い私は、この日だと確信はしていました。過去の決算の6月30日なのです。ですから、今日から新しい人間にならなければ生きて行けないのです。新しい時代のはじまり・・・。人間の思考は過去が基準です、経験したことのないことは違う事と否定に走ります。自分も含め、頭が小さすぎです。これからは予想も出来ない生き方を実践していく気にあふれています。
この方とのいきさつつは、また物語りになるようなケアマネジャーとしての日々でした。最後の最後まで、人間の勉強をさせていただきました。人は自分の中で折り合いをつけ、理由を付け生きている、そうではなくどう生きていきたいかを実践していくのが人間という学びです。時代的な背景もあったでしょうが、我慢して、お金はたくさん残りました。生きたお金を使ったらよかったとそれだけ痛切に感じます。しかし、こう書いてみて、兄弟は遺品お金をいただき、この方のいい面を感じてくれたら嬉しいです。勝手な推測ごめんなさい。7月1日、何も無い、大好きな薔薇に囲まれた直葬です。合掌。出会い感謝。