お客さんの介護保険の更新月で、各サービス事業者が集まり、話し合いをし、今後、統一したケアを行っていくという趣旨で、サービス担当者会議をしました。常なら、ご本人さんも参加するのですが、認知症がひどく、家族さんも対応に困っておられるので、息子さんとそのお嫁さんの出席です。レンタル業者、デイサービス2か所、ショートステイ、ヘルパーさんは都合つかず欠席です。総勢7人での会議です。
デイサービスでの対応、ご本人さん看護師さんでしたので、デイでは看護師役割をしていただき、健康チェックをご利用者さんや職員一同やってもらっているようです。不穏も収まって、そして、人の世話までして下さっているとの事、お互いが仲良くなり、落ち着いていると、また、スタッフがそのように対応しているので、他のご利用者さんも、看護婦さんという目でみている。ご本人さんも大満足です。ナイスなアイデアです。誰もが上手く行くわけではありませんが、とにかくグッドマッチングですね。
問題は、働いたお給料について、お金には本人さん固着しているので、額や明細書が気になっているようです。デイサービスの請求書がいつの間にか、自分の給料明細書になっていまして請求書を見せて、これが振り込まれるという具合に今はなって、本人さんも「そうかい・・」と疑っていません。今の内はこれでやりましょうという事になっています。
もう一つのデイサービスは、お気に入りの男性スタッフがおり、何かあるとその人の出番で、傍で少し話すと落ち着くようです。話し合いをしながら、これって将来の自分像になるかもしれないなとぎくりと・・・・・・・感じつつの会議でした。おりしも、朝刊に、認知症のスケールを作った聖マリアンナ医科大学の長谷川先生が、自分も認知症とカミングアウトしている記事がありました。しかし、長谷川先生88歳です。最近、お亡くなりになった、日野原先生105歳、認知症と言う事はきいていません。個人差はあるとは思いますが、長生きすれば誰もがなる認知症です。