自分はつくづく現場が好きなのがよく分かります。高知にて利用者さんの家に伺います。何でも楽しいです。利用者さんの旦那さんが毎日、小規模多機能事業所に行くので一度お会いしたいと朝9時のお迎えに合わせて訪問です。離れて住む娘さんが毎朝8時過ぎにきて両親の朝の準備をします。これも毎朝と夜は10時前にお父さんのオムツ交換に姉妹で交代に来ています。いくら車とはいえ7Km、8Km離れています。頭が下がります。

お客さんは家の周りの庭の手入れして庭はお花が沢山、綺麗です。玄関先に座っている寡黙そうなお父さん、娘さんは今日はよく話すと言いますが単語がぽつり、ぽつりです。少しお話をしたら、お父さんが笑ったのです。娘さんお父さんが笑ったよと喜んでいました。「久しぶりに、見た、お母さんお父さん笑ったよ」大喜びです。お父さんは娘さんとは分からないようです。それでも娘さんはその中身は問うたり、悩んだりがありません。そういう時期は過ぎたのかもしれません。

お父さんの手に皮膚の保護テープが巻いており、偶然に見つけました。手に深い傷があります。娘さんが若い時に地元での花火大会があり、暴発した花火を持って海に投げ込んだ瞬間に爆発し、手の一部が大変なことになったと、その時見に来ていた人はみんな逃がして無事だったようです。すごいお父さんです。自分もこのような方に出会い、新たに高齢者を支えて行くこと肝に命じます。豊かな瞬間を創って行きたいですね。娘さんが2人いますが認識がないので、お父さんの前で3人目の娘ですと言い笑います。デイでもみながお父さんと呼ぶのでスタッフがみな子どもになっているようです。