往診の時間に合わせ、訪問です。ご夫婦でケアマネさせていただいています。要介護2のお父さん、ベッドの上の電気が切れたとベッドの上に乗り、電球を代えようとベッドから転落し、顔に傷をおっていました。4日くらい前なので、乾燥はしていましたが・・・結構大きな傷です。ヘルパーさんも電球代えるからねと言っていたのに自分でやったようです。仲が良くない息子も、言ってくれればやるのに・・・という事、救いの手はたくさんありました。
「お父さん、何で自分でやったの?」と聞くと「自分で、簡単にできると思った」との事、これでは人に頼む前の話です。転落して、少し良くなりかけた、首、肩が動けなくなったと、痛い思いしています。息子さんもやると言っていたし、人に頼む事して下さいなとは、声かけました。きっとむりかなぁ・・・。しかし。骨折とか脳内出血とかなくて幸いです。往診医も診てくれました。
なかなか、奥さんの今後を決められない、父と子です。在宅療養し、自然に終末を向かえるかたちにするのか、お互いに変な気を使っているので、互いの中に入ります。終末の看取り同意書を、医師からあずかり、息子の渡す役目です。中身は驚異的でした。医者がここまで書くかという内容で、看取りをもう介護に近い状態で、死を人間の自然に任せるという内容が事細かく書かれていました。医療の介入は殆どありません。それで同意して下さいという内容です。驚愕⁉。死を市井の場に取り戻せます。
人間産まれ、育ち、働き、老いて、死を向かえる。自然の流れ・・・・ケアすること、やがて行く道、通ってきた道、人工的にやってきたことは終わり、人間が最も人間として生きて、死を向かえる時代の幕開けのようです。美しく死ぬ。目指す事です。尊き出会い、ありがとうございます。