気になっていた和歌山のタキばあちゃん95歳に会いに行きました。認知症が進み今は毎日デイサービスに行かれています。娘さんがデイの送迎時の大変さを話します・・・。なるほど山の斜面に家があるので、道は全部急な坂道です。一人で歩いても大変です、介助しながらはもっと大変です。緊張して動けない人を動かすのは大変です。自分で分かって動くのは簡単ですが、人から動かされるは難儀です。

じっと座ていてもう誰が誰かわかりませんが、徐々に一人遊びを始めます。赤い服が好きなようで、私の着ていた服を脱がしてしばらく遊んでいましたが、ついには自分で着て満足のようです。面白いですね。赤子と同じで、ばあちゃんが言うことも一喜一憂で、これ、普通の人がしたらなんなの???となりますが、認知症の人がやっていることは全てこちらが納得してしまいます。

いい時を過ごさせていただきました。この地で生活をしていた、ここで、生きていた、家、畑、風景があります。自分の家に行くこともなく、娘さんと一緒にいると落ち着いているようです。赤子が人を探すようにです。午前中に行ったデイサービスでの利用者さんが、私を同じテーブルにいた人に紹介するときに「私のお母さん」と紹介していました。今考えると、年とか家族とかではなく、人の助けを借り生きることはお母さん的な存在の人が必要かもしれないですね。見守り、支えるお母さん・・・。