琵琶湖のほとりに、土を求めて行きました。友人は陶芸家です。器を作るための土が篠原土です。行った先のご主人は喜んでくれました。実際の土を見ないで買う人もいるけれど、こうやって土を見て、どのような現場であるか見てほしいとお話されました。田舎の長靴をはいた、おっちゃんですが、ご主人はとても美しい方です。仕事、いえ生きる姿勢が身体に出ているのです。学びです。

実際の土を触り、少しこねると、形になります、子ども頃の粘土遊びです。白い土が焼くと、薄い朱色が筋のように浮き出るのです。友人は創作意欲が湧いていました。自分も嬉しいですし、何でも体験です。

昔、大昔、器を作った人はこうだったのかしら・・・と、土をこね、焼くと言う中で陶器ができたのですね。自然の中で生き暮らす、人間です。環境問題から、今はストローも竹で作るようですが、50数年前、田舎の近所の寝たきりのおじいちゃんの枕元には、湯飲み茶わんに竹のごついストローが茶色に変色してありましたよ。先人の知恵であります。