たぶん、解かってもらえるから話をするのでしょう・・・。家で亡くなる為に在宅医療を受けている方が、少しずつ、元気になられていきました。これだけ聞けば、良かったなあ・・・ですが、完全に良くなったのではなく、生活事態は、動けない、食事やお風呂、身の回りのことは家族にしてもらいます。こんな状態で生きていても仕方がない・・・とおっしゃいます。
私は、うなずきます。頭は冴えていて、家の中、気になる事たくさんあるけれど身体が動きません。生きるということがつらいのでしょう。以前に比べて身体の痛みが無く、良く眠れる、夢か現実か分からず、どっちなんだろうと分からなくなると、話して下さいます。初めて聞きました。もしかして、現実と夢を往復しながら人は亡くなっていくのかなとも感じます。
真剣に話します。もしかしたら、来月は無いかもしれないと感じづつ・・・。誰にでも話せる事ではありません。世の中が変わった、殺人事件や、働き方、生き方について話します。スーと逝きたいと・・・なぐさめでなく、きっと逝けるでしょうと話します。ぎりぎりで生きている人はそうなんです。いのち出し切り生きている人はスーーーーとなんです。
否定も、肯定もせず、そこに一緒にいる。一緒にいて、通じる事。学びです。死にゆく人の側に居させていただき、いのちを感じます。