住んでいる所が団地だったころからのお付き合いの近所の家から、グラタンが届きました。美味しかった・・・ありがたいです。豊中に住んで25年です。田舎は九州の大分県佐伯市です。合併して市になりましたが、南海部郡蒲江町大字楠本というところでした。今は南海部郡という地名はありません。こうやって消えていく地名があるのですね。

田舎の事を急に思うのは、2月9日は父の命日だった事もあるかもしれません。これも忘れていたら愚弟からのメール、父の命日だから南無南無するように・・・です。父は出稼ぎをしながら一家を支えていました。もしかしたら大阪で働いていたこともあるかもしれません。当時は日本は高度成長時代で、田舎の男達はみな出稼ぎに行くか、一家で都会に引っ越すかでした。クラスメートがどんどんいなくなりました。ゆうじ君という初恋の人もいなくなりました。父は末っ子でしたが、跡取りなので家族で田舎を出るという選択肢はなかったと思います。

田舎はちょとした土地と山があるのみです。そうお墓もあります。兄弟も住んでいません。典型的な過疎地です。兄弟も出て家族や家もこちらです。もう田舎に住む選択は無いでしょう。都会でも住む人のいない、空き家になった家が沢山あります。いずこも同じです。近くに親戚はいませんが、グラタンが届くような、また新たな関係を作りあげています。遠くの親戚より近くの知り合いというではありませんか。