村で暮らしています、元大きな組の姉さん、私は「姉(あね)さん・・・」と呼ばしていただいています。若い衆がそう呼んでいるようなので、姉さんは私の事を「会長さん・・」と呼んで下さいます。傍から見たら笑いますね。
昔から、その道の人が気になっています。自衛隊や、警察の人も好きなのです。もちろん消防の人もです。きびきびしている事や、礼儀正しい動作がいいのです。なによりも大事にしているのは「恩」ではないでしょうか・・・、強面ですがむちゃくちゃ、やさしいのです。なんだか、昔から私はその筋の人に気に入られていました。親分たちはよく肝臓を悪くして入院していましたものね。若い衆から言い寄られたこともありました。白衣姿は美人に見えた、20代の頃の話です。
血の濃さよりも・・・というのがピッタリです。よく面倒を見に来ます。若い衆は10代の頃に拾われ面倒をみてもらった恩義があるようです。いのちの恩なのでしょう・・・。義理堅いです。面倒をみてもらおうとやった行為ではないでしょう、気持ちから出ています。人助けの原点です。 25年前の阪神淡路大震災の時、一番最初に動いたのは山口組と聞いています。多くの人が助かったようですが、人は直ぐ忘れます。自分はいただいた恩を忘れず、恩返しの人生にしていきたいです。これまで、生きてもらったものは大きいです。