毎日、病院へ面会に行っています。その方は、一人暮らしで親戚の人とも付き合いはあまりありません。いつも、いい所に来てくれたと、少し用事をします。自分のことが自分でできず、ままならないようです。ナースコールはあり、一人で家にいるより、安心ですが、直ぐには看護師来ないといいます。病院の常ですね。
目が不自由で、マジックで大きな字でカレンダーの裏紙に、看護師の名まえを書いてほしい、覚えて頭の体操と言います。毎日、追加の名まえがあります。家で飼っていた猫「友子(ゆうこ)」友子を預かってくれた○○さんの名まえも書きました。いつも見えるようにベッド柵に掛けています。
帰り際にまた、明日来るねと言います。来ないと化けて出られるかも・・・と冗談を言います。「人がいると安心する。」と言います。ついと「人間は弱いねぇ。」と言いました。この方は、ずっと88年の人生、結婚もせずひとり暮らしです。人はだれかと繋がることが大事と分かります。一人では生きていけない、安心でいるという状態は大事です。一人では不安、二人で安心?かな?。一人では生きられない存在です。元気なうちには分からないことも、分かります。今、私は言葉を探しているのです。この方の、この苦しみを取っていける言葉をです。