独居で自宅での生活には限界と考え、丁度一室空いていた村(ケアビレッジかんのん)に入居していただきましたご利用者さんの介護の認定調査をしました。認知症の症状が進んでいるため、サービス量が増えるので、介護保険の区分変更をするためにです。

家に帰ると施設の玄関をうろうろしていたのが嘘のように、この場所はどこですか?という質問には「ここは家」言いました。順応力の高さというか、認知症がいいように進んだというのでしょうか、女性スタッフと手をつないで食堂まで行っているようです。周囲からも微笑ましいという光景だそうです。穏やかになれてよかったです。たいへんに頑固だったのですが、元々はこういう性格というか素地があったのです。認知症になって本来の姿が出ますし、村のこういう穏やかな雰囲気で穏やかになったのかもしれません。人に任せて心地いいという感覚は大事です。

ひとつの要因だけではないと思います。要因の中に、時もあります。今だからよかったというのは大きいです。直ぐ動くことや、何かあって直ぐには動けなくて結果それが良かったというのもあります。まあ自然の働きに乗るのが一番です。誰もが、矛盾なく、誰もが生きていけるようにです。