ご利用者さん、1月12日早朝9時25分に息を引き取られました。丁度、ヘルパーの痰の吸引の指導に行く予定、ヘルパーの入っている時間を目指し訪問しました。2日前に初めてお会いした元校長先生と奥様、とてもわが社のスタッフの対応がいいとお礼言って下さっていました。孫の結婚式にヘルパーを派遣して一緒に行ってもらいました。総勢22人の家族と花嫁、花婿と車いすに乗られたご本人さんの写真を見せて頂きました。
国立循環器病院へ入院していたのですが、対応が悪いと自己退院して在宅生活中(笑)、それでも4~5カ月家で過ごせました。ご自宅にはご本人さんの自慢の趣味がたくさん飾られています。もうあまり長くないよと連絡もありましたが、最後まであきらめずに吸引の指導をすると決めていました。周囲が諦めると本人に伝わります。
訪問看護師さんも入る時間でもありご一緒に・・・という流れ、ヘルパーがオムツ交換をしている時は意識もあったようです。私が、寝ているお父さん・・・と声を掛けますと、息をしていませんでした。直ぐに看護師さんが診て下さり、医師に連絡してくれました。奥さん今、今です。傍に居て・・・と言いました。皆で看取りました。奥さんは丁度みんなが居てくれてよかった、昨夜は家族全員が来てくれたし・・・大往生ですねという声かけに奥さんはうなずいていました。
なんという巡りあわせでしょうか。考えてみますと、皆で一丸となってこのご夫婦2人暮らしを支えたのです。ヘルパー達を孫みたいと言ってくれ大家族のようでした。最後の凝縮した時が幸せだったようです。だから、トップである私が来た時に亡くなって下さったのだと分かりました。今までも、人は亡くなる時を選んでいると感じていした。お父さん凄い、私の出番を待っていてくれた!皆で協力できた結果です。直ぐに近所に住んでいるヘルパーも駆けつけていました。お母さん頑張ったねと奥さんの背中をさすっていましたね。良い光景です。こういう生き方、こういう寄り添いがあります。心、豊になり、ありがたい気持ちでいっぱいです。