夕方、デイサービスから帰ったご利用者さんの家に行きました。家族さんが3人で食べようとプリンを準備してくれていました。おやつを食べながらの月1回の訪問です。認知症の方で、こういう雰囲気は大事なのです。特にいろいろと交流できる場はお風呂介助やこうやって、一緒に食べたりする場面です。話がはずみます。

しかし、ご利用者さんは「美味しないわぁ」と言います。認知症の人は素直に表現するので私はいいな!と思いますが、家族さんはびっくりです。店の人に美味しいからと勧められたと言います。プリンの下のカラメルの部分を混ぜるとご本人さんは「味が変った。」と言いますが、美味しくなったとはいいません。私は心の中で爆笑していました。私たちの味覚も変化しているのでしょうが、私も実はあまりおいしくないなぁと感じていました。美味しい物を食べ過ぎかもしれないです。以前はこのメーカーのプリンは美味しかった覚えがあるのですが・・・。

家の外までご家族さんは送ってくれて、東の空の満月を眺めました。今日○○は機嫌が悪かった、と言いますが、まああんな感じのようじゃないかなぁ~と思いながら、ご機嫌斜めなのは、ここが痛いとか、しんどい、だるい・・・を言えないからかもしれないですね。とはお伝えしました。なかなか家族さんの病気(認知症)の理解という大きな壁には根気よく付き合いたいです。認知症の人は元々の性格が出るようで、楽しいので、私は直ぐに仲良しになれます。これは特技かもしれません。