ヘルパーステーションのご利用者さん、難儀な人、集合住宅で一人暮らしです。詳しく書けませんが、タバコをよく吸います。焦げた後があるとは噂には聞いていましたが、ついにテーブルのテッシュケースが黒焦げになった後の写メを見て、火事・・・になったら怖い、折しも3日前にはわが市庄内東町にて火事で70歳の女性が亡くなっています。他人事ではありません。

朝から消防に注意喚起してと電話を入れました。若い消防のお兄ちゃんは行きましょう・・・という感じでしたが、上司に相談して・・・という事で、直ぐにこのことは断れました。以前も断られているのであっさりと引きました。この若い隊員には権限がないのです。この人には火事になったらあんたらが行かなっかたせいだと、文句はいえません。直接交渉しかない、早いほうが良いとは思いましたが、私に時間が無いタイムりーな日だったのです。

池田のご利用者さん宅から事務所に帰ると、丁度写メを取ったヘルパーがいたので直ぐに写真を転送してもらってどうなるかは分かりませんが、そのまま北消防署に行き交渉です。はじめはややお互いにケンカ腰の話ですが、写メを見せたら、ボヤなので、1週間前であろうが、通報したら、私達は現場に行きますとおっしゃって下さったので、私が通報者なになります、今から現地に行きます。と夕方のアポを1時間ずらしてもらって、初めて会うご利用者さん宅で数分間待機しました。サイレンと共に現れた消防車2人の隊員が来てくれて、一緒に家へ突入です。
毎日誰か入っているので家は綺麗でしたが、床やテーブルには焼け焦げの後がいっぱいです。見事にたくさんです、火事になってないのが不思議です。本人は認知症で耳も遠い、あれという顔をしてましたが、私を警戒するでもなく、消防隊員の話や質問に普通に答えていました。話はどのくらい理解したかは分かりませんが、消防隊員が「2日前にも火事があって高齢の女性が亡くなった、家族はみんな泣いていたよ。」という言葉が私の胸に迫りました。きっとこの方にも届いていると感じます。あと、手を見せてといって火傷(たばこの)がなくて綺麗な手、だね。火傷は凄く痛い身体に火傷すると大変だから、タバコの後始末だけはちゃんとして・・・と最後に約束と握手してくれました。
認知があり耳も遠いようで、どのくらい分かったは不明ですが、しっかりと聞いてくれていました。

全ての手を打ってご利用者さん、スタッフのいのちを守っていくことが私のやることです。しかし、数年前に庄内消防で同じように動いた時の種明かしを今回知ることができました。そう考えるとなかなか味なことをして下さった消防署です。最後に消防隊員さんがお互いに協力しあっていきましょうと言って下さいました。ガッツポーズ!!でした。良い人は山ほどいます。