4月19日は忘れてはならない日です。いだきしん先生の奥様,晴美様がお亡くなりなった日です。もう26年です。ご縁あって私は少しの間看護のようなことをさせていただきました。大学病院まで行ったのですが、原因不明でも病院へは行きたくないと奥様は話していたようですが、在宅で看取るとなるとみなに迷惑をかけると26年前に先生が病院へ行くと決められ、入院したときに付き添いの看護師としていました。

お元気な頃の様子は存じあげません。しかしとても清らかな方でした。出会った時は話す事も自分で動くこともできませんでした。人間の業を受けて亡くなったとお聞きしました。当時阪神淡路大震災とオウム真理教のサリン事件があり、人の状態を受けて症状はそのまま出ていたとも聞きました。この事は嘘や迷信とかでない事実であることは分かります。私は実際に半年間側にいた人間です。

人間の意識というか業が人をも倒す事を知りました。自分もそれに加担していることを認めます。清く正直に。真っ当に生きていくことが恩返しです。忘れてはならないコンサートへは、奥様から頂いた音の名前の娘と行くことが叶いました。ピアノの音は清らかで美しく、音の渦の中、恐れ多くもいだきしん先生の役に立つ人間となるという気持ちが心から湧き出ました。先生は毎回、毎回、人間の限界を突破するピアノ演奏をされています。参加するだけで、限界突破の人間となっているようです。