年末にニュースで知ったのですが、お世話になった福島第一原発の近くの高野病院の院長先生が自宅の火事で焼死しました。原発の避難区域でしたが、入院患者さん避難させたら亡くなると栄重の判断をした方で、病院で亡くなった方はひとりもいなかったとテレビのドキュメンタリー番組を見ました。81歳の先生の姿はもう限界を通り越していました。年間180日の当直していたと、原発というだけで人が来ない、むしろ、みな辞めてしまい、常勤の医師や看護師もいません。福島県もそちらでやって下さいという対応です。
先生のいのちに対する考え方を見ました。医療者としての姿勢です。いえ、人間としての姿です。先生亡き後の娘の高野病事務長の動きも見ました。泣いてなんかいません。病院、患者さんをどうするか必死に動かれていました。原発の事故を体験した人の強さを見ました。事務長や隣にある特別養護老人ホームの施設長と話をしていますので、人となりは分かります。
ご縁あり出会わせていただいています。自分なにができるだろうか、同じ人間として。。。先生は精神科の医師ですが、人間が好きとご自身でなんでもやっているので、「人間科」とおっしゃっていました。テレビでは毎水曜日に、オロナミンC1本を朝の6時半に仕事に行かれる先生に差し入れする、二つ折れの姿のおばあさんがいました。先生が優しいので、ここの病院は優しいと、トップの姿勢学びます。