みなさんによく聞かれます。「かんのん、て観音さまから?お寺?・・」いえいえ違います。私の実家の屋号からとっただけです。大分のいなか、小さい頃はかんのんののりちゃん、ああ、かんのんのし(人)やなあ~と、じげ、かどや、とうげ、下がり松・・・苗字がない時代なのか、みな屋号でした。言い伝えは、家の前に小さな川があり、雨に日だけ水が流れる川です。そこに大雨が降った翌日、山から木の観音さまが流れ着いたと父から聞きました。だから、かんのんです。家にはそのかんのんさまはありませんし、祀った形跡もなしです。ほんとかわかりません、神話の様でいいですね。

昨夜、いだきしんコンサートに参席し、見えたことは、幼き頃のかんのんの、実家での暮らしでした。家族で豊かに温かく暮らしていました。人もよく来ていました。犬や猫、鶏もいました。いつも笑っていました。土間があり餅つきや、みそ作り、おくどさんでごはんを炊いていました。じいちゃんのあぐらをかいた膝にちょこんと座って最高のしあわせ・・囲炉裏もあったのです。リアルに思い出しました。

原点はここです。みなが豊かに暮らしていたことを知っているこの体、現代社会は自分も含め寂しいものです。文句や不満たらたら・・・原点を知っている私は、できます。かんのんとはそのような会社です。コンサートがなければ分からなかった事でした。ありがとうございます。全てに邁進します。