静子さんは一人で昇天されました。98歳一人暮らしでした。亡くなる頃は東京にいましたので、昨日葬儀の為、(旅立ち準備というのでしょうか・・・)伺いました。キーボックスの暗証番号合わせ、鍵を取り出し、家へ入ります。クーラー24℃に設定され、4日前に行った時と同じに寝ているようにも見えました。

お仏壇にお線香をあげ、丁寧にお顔拭きます。さあ、下着のままですので、何か旅立ちにふさわしい装いと、タンス開け、物色です。ここはいつもやっています(笑)。カラオケが上手で、いつも優勝していたので、舞台衣装のような綺麗な服がありこれだ!とスムーズに着させていただきました。不思議と死後硬直がないのです。穏やかに亡くなった方(病院での治療とか)はないよと一緒に行った方が教えてくれました。

少しして、ずーと、ずーと、ケアしていた、ヘルパーの責任者さんが来ました。この服着せようと思っていてクリーニングに出していた。と彼女と2人で泣きました。以心伝心です。静子さん苦労人です。7歳で実父に売られそうになり、逃げて大阪に来たと、それからも、苦労の連続、唯一、亡き旦那さんとの旅館での出会いは大恋愛、自分が5歳年上を自慢していました。

静子さんから、どんなねたきり独居でも、本人の強い意志があれば、在宅生活は可能である事、学びました。絶対施設は嫌と言い続けたのです。大恋愛の旦那さんと猫のマルと会っているかな・・・合掌。