月一度は、トンネルを通り、池田のお客さんの家に行きます。紅葉が真っ盛りで、楽しみながらのドライブです。新しい高速道路の工事の橋下駄の下を通り、いつも落ちたらどうしょうか・・・(実際に落ちて、ニュースになりました。)と、案じながらです。高い所も嫌いです。怖いです。なのに、家は見晴らし最高の9階住んでいます。人間慣れるとは、凄いです。いいのやら、悪いのやら、いい方で慣れることも必要です。
家で最後をという希望のお客さんがいまして、ゆっくりと話します。「いつまで、生きるのやら・・・」とご本人さんは言います。否定も肯定もしません。そう感じていること静かに聴きます。引きこもりの20代後半の孫が嫌な顔一つせずに世話してくれてそれだけでもありがたいと、近くに住む娘との連携もいいようです。孫が働きに行かないで家にいたことが以前は心配の種のように話していましたが、今は孫がいるから家での療養が安心・・・でも、仕事にも行ってもらいたようです。きっと、時が来たら仕事始めるから心配しないでと話しました。
帰り際に、孫におばあちゃんが感謝しているよと伝えます。孫は兄(仕事に行っている)も時々手伝ってくれますと話します。こうゆうところが奥ゆかしいというか、人間が出てます。やさしい人です。人生は上手くできていますね。祖母は仕事に行かない孫をやきもきしていたのに、今ではそのことが返ってこの家全体の調和をとっています。長生きすることも悪くない。帳尻が合うというのでしょうか・・・真反対のことが起こり始めています。何が幸いするかわかりません。その時に、やるだけやるのみと教えられます。