看護師さんから電話、「訪問したら○○さんが椅子に座ったまま、亡くなっていました。訪問医の先生を呼んでいます。」正直やっぱりという気持ちです。お客さんの家に訪問中でしたが、直ぐに向かいます。既に布団に寝ておられました。ご家族は、なんだか家のかたずけや葬式へ向かって動いています。日本人の儀式はたいへんです。一人者の、文ちゃんは少しの知的障害がありました。身体は病気だらけで、余命いくばくもない事は分かっていました。可愛い人でした。みな文ちゃんと呼んでいました。
介護保険を使うようになり、デイサービスへ行くことになり、人生初めての楽しみ・・・デイサービスが楽しくてしかたがありません。家族は「あんな文ちゃんの笑顔みたことがないと。」人生の終焉近くにやっと楽しいを体験したようです。前日も苦しそうでしたが、デイサービスに行ってます。デイサービスからこんなに調子悪いのに、本人が来たいと頑固に言って来たと連絡はありました。デイサービスの方が最後のお別れに来たようと、デイでたくさん撮影した慰霊にする男前の写真を持って来てくれました。
眠っているような様子、看護師さんと身体整えます。まぁ死後の処置というのでしょうか、いつものタートルネックのシャツとお似合いの帽子に決めました。まるで動き出しそうです・・・「あ痛ぁ~」と腰を押さえながらね。わが社のヘルパーが昨年淡路島に行けて良かったですねと。そうです。ケアストリーかんのんでデイサービスの仲間と旅行に行きました。親のお墓があると教えてくれました。そういえば、行きも帰りも私の隣に座っていました。淡路島の公園のトイレにポセット忘れ、送ってもらったのも笑い話。その時も喜んでいました。次は一泊旅行の予定、叶わず・・・皆、文ちゃんが喜ぶため精一杯しました。もう少しあの純粋な笑顔見たかったなぁ~ 合掌