お客さんは腎臓がんで、リンパの転移もありました。医師は普通なら手術をするけれど、心臓が三分の一しか機能していないので、手術中に亡くなる可能性か高いとも言います。こう言いながらも、どうしますか?と認知症の本人に聞きます。本人も返答に困ります。思わず自分が本人に向かって「先生にお任せしますよね。でしょ!。」と言いうと、本人さんはうなずきます。先生困ったと言う顔です。思わず自分の本音「死んでも。○○先生の事恨んだりしませんからね。」とお客さんの方向きます。お医者さんぎくりと苦笑いも出ませんでした。これ、本人さんもそう思っています。自分で判断できにないのですからね。

遠い親戚にも、本人の事相談しましたが、明らかに,何年も連絡なく、急にこんな相談困っている事は良く分かります。こちらで、みなで決めていく事伝え、了承いただきました。お客さんとは、もう10年くらいのお付き合い、日ごろからどうしたいのか、一番何が好きかも分かっています。デイサービスに死ぬまで行きたいのです。方向はそれを中心に支えていくことです。

外来で、医師、本人、ヘルパーの主任、ケアマネ、で、手術はしない、抗がん剤もしない、痛かったり他の症状が出たら、その都度、対処療法する。医者は市民病院には入院できません。ホスピス予約しますか?十分元気です。癌の症状はありません。たまたま発見されたのです。この状態でホスピスが出るとは仰天もので、マニュアルとは恐ろしいです。在宅医に紹介状をもらいそこでフォローしていただく、終了。

笑い話。診察終わり、待合に本人、ヘルパー、自分と出ました。本人さんに今の話した事分かりましたか?と聞くと「何のことかわかりません。」と覚えていません。もうく・く・く・くという音にしかなりません。さあ、みなでこの方を支える支援考えます。明日からは大好きなデイサービスに行っていただきます。出会い、共に生きる人間として・・・。