ケアマネとして、1月の訪問です。90代の男性で独居の方のつぶやきは「みんな友達は死んでしまっていない・・・」といいます。60代後半の障害の全介助の男性は「だんだんと動けなくなって、これからのサービスがどうなるか・・・」と言います。50代の片麻痺の人は体重が増えるばかり・・・と苦笑いします。こうして話を聞くと、明るい話題はないですね。コロナでなくてもこの話題です。

90代の人は、それでも自慢げに帰省した家族写真をみせてくれました。海外から帰って来てくれた息子と東京からの孫、2人の娘の家族が集っていました。正月が終わり、みな帰ってさみしいとのことです。そうだろうと思います。みな、この先のなんともいえない不安を口にします。昨年と同様に、1年間事故や病気にならないように、やっていきましょうと話ました。身体は現状維持、心は成長していってほしいです。

この男性が「なんでオムツになるんだ?出るのが分からなくなるかい?」と聞いてきました。改めて聞かれると良く考えることができます。自分の足で歩けなくなったらトイレに行けなくなるでしょう。そうしたらオムツになります。オムツする生活は嫌でしょ!だから一所懸命に散歩して足を鍛えて下さいと伝えました。失禁という言葉がありますが、失禁が先か、ADLの低下が先かですね。相互作用でオムツ着用となるかもしれません。排泄は人間の尊厳にかかわります。良く考えていきたい問題です。