村人の一人に大きな床ずれ(褥瘡)があります。前の施設でケア出来ないと追い出されて村に来ました(笑)。尾てい骨のところに大きさは10㎝くらいで深いですが痛いと本人さんは言いません。巨大褥瘡は痛みがないとも知りました。知り合いのベテランの訪問看護師さんは治らないとはっきり断言し、看護の目標を治すではなく、感染させない、褥瘡から感染をし最後には死に至ることもあるので、とにかく完治ではなく現状維持を目標としました。

10月に入り、看護師が急に辞めてしまい知り合いの、知り合いから看護師さん来ていただくようになりました。それも片道一時間半の通勤ですが、ご本人さん来てもいいよと言って下さりました。その方が、褥瘡ケア、皮膚のケアできる、専門看護師さんだったのです。嬉しい限りです。早速ケアに参加していただきました。初日よりガーゼが圧迫をしているので、軟膏を保護するガーゼを辞めましょうといわれました。10㎝大の褥瘡を綺麗に洗浄して軟膏を塗り、そして直にオムツをしました。

褥瘡小さくなっているよ!とは聞いていましたが、昨日2人で処置に入り、見せて頂くと本当に小さくなっているのです。もうびっくりです。手間を省いた処置にしただけです。昔からの約束のような厚い保護のガーゼとテープでの固定を無しにしただけです。目から鱗とはこのことです。私たちはいらないことたくさんしているのではないか???本来ある力を発揮できるように周りを整えて行けば良いだけと気が付きました。自分自身の生き方、他人、そのままでいいのではないか厚く重ねて動かないように固定してしまっている、よけいな事をたくさんしているように感じます。治る力、成長する力を整える、まずは自分自身や周囲を圧迫しないことをやっていこうと考えます。

ケアビレッジかんのんは良い方向へ向くよう、大いなる存在が手助けしてくれていると感じる出来事です。そのことがよく分かる毎日でありがたいです。ここで一緒に生きていく、いろいろが交じり合い、事はすんなりとはいきませんが、それが活きている証拠です。とにかく前進、邁進です。